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【3Dプリンターでの拳銃設計方法をネットにアップすると,処罰される?】 

2014年6月27日

 刑法の幇助犯(62条)は,実行行為(犯罪行為そのもの)以外の行為で正犯の実行行為を容易にすることを意味します。幇助犯の成立範囲はかなり広く,その幇助行為がなければ結果は発生しなかったであろうという条件関係までは求められていません。一般的には,幇助行為により,正犯の実行行為が幇助なしで実行した場合に比べて,犯罪結果の実現を容易にしたと評価できる場合には,幇助犯の成立を認める傾向にあります。例えば,正犯者が被害者に暴行に及び,怪我を負わせたようなケースで,側にいた正犯者の友人が「やってしまえ。」などと言って暴行を後押しする声援を送った場合,声援を受けなくても,正犯者は傷害を実現できたでしょうが、声援を受けることによって,精神的に助力を得て正犯者による傷害行為が促進されたとして声援を送った友人に幇助犯が成立する可能性があります。
 本件では,男性が,ダウンロードした設計図がなければ,拳銃を製造できなかったのであれば,問題なく,その設計図をアップさせた行為は,拳銃製造(武器等製造法違反)の幇助となります。
 なお,データアップの操作が国外で行われ,かつ,そのデータの蔵置も国外所在のサーバであり,サイト運営も国外で行われている場合,日本国内で当該データへのアクセス可能であることを理由として日本法が適用可能かについては不明です。犯罪の実行行為の一部が国内で行われれば,日本法が適用可能とされていますが(刑法1条),日本国内でデータアクセスを可能な状態にさせたことのみで実行行為の一部と評価できるか否かは双方の見解が成り立ち得るからです。



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