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【多数の図書館で,同じ種類の蔵書を破った場合の法定刑】

2014年6月27日

書籍を破ったり,汚すなどの行為は器物損壊罪(刑法261条)にあたります。器物損壊罪は親告罪とされているため(刑法264条),図書館運営者の告訴があった場合のみ,起訴されることとなります。
例えば,300冊の書籍を,それぞれ別の機会で破損する行為を犯した場合は,この器物損壊罪の犯罪事実が300件成立します。300件分の器物損壊罪につき,一回の裁判で判決を受ける時は,これらの各罪は併合罪(刑法45条)として扱われます。併合罪については併合罪加重を受けます。
 器物損壊罪に対しては,懲役刑か罰金刑のいずれかが選択され,懲役刑が選択された場合の法定刑は1月以上3年以下とされており,罰金刑が選択された場合の法定刑は1万円以上30万円以下とされています。
 300件の器物損壊罪を併合加重されると,懲役刑選択の場合は,長期上限4年6月までに引きあげられます。2件であっても,300件であっても併合加重に上限があるため,長期上限に変わりはありません。これに対し,罰金刑選択の場合には,長期上限がないため,300件の場合は,罰金上限30万円を300倍した9000万円が上限となります。被告人にとっては,懲役刑選択より罰金刑選択された方がより厳しい結果となってしまいそうです。現実的には,このようなケースでは,懲役刑選択した求刑がされ,判決宣告されることとなると思いますが。



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