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【誤認逮捕の続発】  なぜ,あってはならないはずの誤認逮捕が続発するのか。

2013年9月1日

 最近,誤認逮捕に関する報道を,よく目にします。
 誤認逮捕とは,犯罪事実はあったと思われるものの,犯人ではない第三者を誤って逮捕する趣旨で使用されているようです。
 逮捕には,現行犯人逮捕,緊急逮捕及び通常逮捕の3種類があります。逮捕をするには,原則,裁判官の発付した逮捕状によらなければなりません。
 ①現行犯人逮捕は,犯行場面が現に進行し,あるいは,犯行直後で裁判官の逮捕状の発付を待つまでもない場合に,無令状で例外的に許可される逮捕の方法です。これに類似する逮捕方法が②緊急逮捕ですが,現行犯人逮捕よりは緩やかな要件で,逮捕後の逮捕状発付を条件として許可されるものです。これに対し,③通常逮捕とは,原則どおり,あらかじめ裁判官から逮捕状の発付を受けて,その逮捕状の執行として行われるものです。
 誤認逮捕といっても,現行犯人逮捕・緊急逮捕の場合と,通常逮捕の場合とでは,生じる原因も異なることとなります。
 現行犯人逮捕等の場合は,犯行を現認した人が警察官ではなく,被害者等の一般私人の場合がほとんどです。その現認者の「この人が犯人に間違いない」との供述が,すべて信用できるとは限りません。特に,痴漢行為の場合は,背後から被害に遭い,被害者が,犯人が犯行に及んでいる姿を直視していない場合が多いため,被害者の「この人が犯人に間違いない」との供述を全面的に信用するには,慎重になる必要があります。
 しかし,実際問題としては,被害者の訴えを警察官が最初から信用しないというのも,対応として不適切な場合も多く,まずは,警察官が被害者側のスタンスに立つ結果,切迫した状況で,被害者の供述を過度に信用してしまうことも,この類のケースでの誤認逮捕の要因ではないでしょうか。
 これに対し,通常逮捕の場合は,集めた証拠を精査した上,満を持して,逮捕状の発付を請求するわけですから,時間的余裕をもって判断ができるはずです。逮捕に踏み切るには十分な捜査を尽くして証拠を集め,正確にその証拠を評価しなければならなりません。ところが,その過程のどこかに不徹底がある場合,思わぬ誤った判断に陥り,誤認逮捕という,本来,あってはならない事態が起こってしまうことも生じるようです。



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