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【裁判例ニュース】  直接,身体が接触しない行為により相手方が負傷した場合に傷害罪の成立が認められたケース(大阪高裁平成24年3月13日判決)

2013年8月18日

被告人と被害者は,コンビニエンスストアの駐車場でトラブルとなり,双方が向かい合って立ち,にらみ合う格好となりました。その状態で,被告人は,手足を出さないようにしながらも,被害者に向かって歩み寄ったところ,被害者は,その勢いに押されるよう後ずさりました。後ずさる途中,被害者は後ろ向けに転倒しましたが,運悪く,その場にあったブロック塀角に頭部を強打し,全治不能の重傷を負ってしまいました。
 被告人は被害者に向かって詰め寄っただけで,直接,被害者の身体に触れていません。裁判では,この行為が,「暴行」にあたるのかどうかが争点となりました。
 裁判所は,被告人の詰め寄り行為によって,被害者が後方確認をする余裕もなく,後ずさりを余儀なくされ,そうなれば,被害者には転倒の危険性もあったとして,被告人の詰め寄り行為が暴行にあたると判断しました。
 ただし,被害者の負傷は,急性硬膜下出血,脳挫傷等により全介助状態となるという極めて重篤なものだったのですが,被告人に言い渡された刑は,罰金50万円でした。量刑の判断では,詰め寄るという暴行の程度は軽いものであること,被害者が重傷を負ったのは,その場にブロック塀があったという偶然の事情によること等が重視されたようです。


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