事件別弁護方針 交通事故

1 交通事故はどういう罪になるのか

交通事故を起こし、相手方に怪我を負わせたり、死亡させた場合、刑法の自動車運転過失致死傷罪が成立します。その法定刑は、5年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金とされています。

事故を起こした時、無免許で車を運転していたり、飲酒の上、運転をしていた場合には、自動車運転過失致死傷罪のほか、道路交通法違反が併せて成立することとなります。

交通事故挿し絵

さらに、飲酒による影響が大きいなど正常に運転できる状態でなかった場合、あるいは、信号無視など、ことさらに危険な運転行為に及んで、事故を起こし、人に怪我を負わせたり、死亡させたりした場合には、危険運転過失致死傷罪という、罪名の異なる犯罪が成立することもあります。

この危険運転過失致死傷罪の法定刑は、人を怪我させた場合には、15年以下の懲役、人を死亡させた場合には、1年以上の有期懲役とされています。

2 交通事故の弁護方針

死亡事故の場合、また、ひき逃げ等の事情が加わる場合、逮捕されるケースが多くなると思われます。事故直後にご本人が身柄拘束を受けたままの状態で、事故現場での事故の状況につき、実況見分の立会を求められるのが通常です。この事故直後での実況見分は、相手方が死亡されている場合には、事故の目撃者がいなければ、ご本人しか、説明できる人物はいないこととなります。

この時、作成される実況見分調書は、後々の裁判で極めて重要な証拠となるものです。実況見分の立会では、安易な指示・説明をすることは是が非でも避けたいものです。

事故現場での実況見分の立会をする前に、弁護士との接見を済ませておくことをお勧めします。事故の状況が正確に実況見分調書として作成させるよう、現場でどのような対応をすべきか、弁護士からアドバイスを受けておくべきと思われます。

警察、検察が、ご本人の主張する事故の態様を聞き入れてくれず、当方の言い分と異なる事実で起訴がされてしまった場合には、検察官が主張する事故の態様を裁判で争う必要が生じます。ご本人が起訴前より、過失について争っている場合には、現場に残るタイヤ痕、スリップ痕に基づく、ブレーキ開始地点、速度等の鑑定、あるいは、事故車両の損傷に基づく衝突状況に関する鑑定を実施することもあり、その鑑定結果に反する主張を、裁判官に納得させるのが困難なケースはあります。しかし、これら鑑定の結果に疑問点がある場合、また、これら鑑定も行われていないこともあります。検察官が請求する証拠、あるいは、検察官が開示した証拠に照らし、過失の有無を争って、こちらの主張を容れる判決を勝ち取ることができるかを見極めることが肝要です。殊に、交通事故については、交通事故の捜査・公判に精通した弁護士でなければ、適切な対応は期待できないでしょう。

これに対し、過失の態様を争わない場合には、ご本人の真摯な反省と被害者あるいは遺族に対する謝罪が重要なポイントとなります。対人・対物無制限の任意保険に加入されている場合であっても、過失割合等の事情により、被害者・遺族にとって納得のできる損害金が保険会社より支払われるとは限りません。また、保険会社に被害者・遺族側に適切な対応をしてもらえる保証もありません。保険会社任せは厳禁であり、保険会社から支払われる損害金以外にも、当方からお見舞い金を準備する方がよいケースもあります。また、被害者のお見舞い、死亡事故ではご葬儀への参列、お墓参りはしておくべきでしょう。いかに、心の中では真摯に反省していたとしても、それだけでは相手や裁判官に伝わりません。反省をお伝えする努力は不可欠です。

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